中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が3日大引け後発表した2021年4−6月期決算について、ゴールドマン・サックスは最新リポートで、売上高が前年同期比34%増の2057億4000万元と、ゴールドマン・サックスの予想から5%下振れ(市場予想から4%下振れ)したと明らかにした。原因は出資先の高キン零售(
06808)の売上高が伸び悩み、全体の売上高に占める持ち分ベースの貢献が2%と予想を大幅に下回ったこと。一方、アリババ集団の非GAAPベースEPSは前年同期比12%増え、ゴールドマン・サックスの予想を上回った。非GAAPベース純利益は10%増の434億4100万元だった。香港経済紙『信報』が4日伝えた。
ゴールドマン・サックスは、アリババ集団が2022年3月期の売上高見通しを9300億元に維持し、2日の取締役会で自社株買い規模を100億米ドルから過去最大の150億米ドルへ拡大したことを評価。投資判断を「買い」、目標株価を321HKドルに維持し、引き続き強い買い推奨を示す「コンビクション・バイ」リストに入れた。
アリババ集団の株価は日本時間午後3時7分現在、前日比0.21%安の193.10HKドルで推移している。