IT大手のテンセント(
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テンセントは17年から未成年者の保護に向けた措置を導入している。1日当たり平均で580万のアカウントに対し、登録や支払いの規制を行ってきた。一方、政府系メディアの『経済参考報』は3日付の記事で、オンラインゲームが未成年者に与える悪影響を危惧し、テンセントの旗艦ゲーム「王者栄耀」を名指しして批判した。これを受けて香港市場でテンセントなどゲーム関連株の株価が急落したが、本土メディアによると批判記事はすでに『経済参考報』公式サイトなどから削除されたもよう。
テンセントが発表した7つの措置は次の通り。
■プレー時間を減らす:未成年者への時間制限を当局が定めた基準よりも厳しくする。平日は1.5時間から1時間に、休日は3時間から2時間に短縮する。
■課金を減らす:12歳未満の未成年ユーザーによるゲーム内の消費を禁じる。
■未成年者が成年者になりすましてプレーする行為への取り締まりを強化する。監視体制を終日に拡大し、疑わしいアカウントは再認証が必要になる。
■成年者アカウントの売買を取り締まる。
■全業界で取り組みを強化し、未成年者の総プレー時間を抑制するよう提唱する。
■全業界でゲーム適正年齢の評価と実行メカニズムの研究を深めるようを提唱する。
■全業界で12歳未満の未成年者を対象とするオンラインゲーム全面禁止の実行可能性について検討するよう提唱する。