HSBCグローバルリサーチは最新リポートで、小米集団(
01810)の2021年スマートフォン出荷量見通しを従来の1億9500万台から2億台に上方修正した。21年4−6月期の調整済み純利益は前年同期比54%増の52億1000万元に達し、限界利益率が14.4%から16.6%になると予想。投資判断を「買い」に維持した上で目標株価を37.1HKドルから38.8HKドルへ4.6%引き上げた。香港経済紙『信報』が21日伝えた。
調査会社カナリスによると、4−6月期の世界スマートフォン市場での小米集団のシェアは17%と、初めて2位になった。HSBCは小米集団の市場シェアが1−3月期の14%から上昇し、南米とアフリカ、西欧ではそれぞれ前年同期と比べて4倍、2倍、50%増だったと指摘。また、小米集団のIoT事業が新製品投入の効果で軌道に乗りつつあり、高級スマホ市場でのシェア上昇に伴いIoTサービス業務がユーザー1人あたり月度収入と広告収入の増加から恩恵を受け、フィンテック業務の不振を穴埋めするとの見方を示した。
小米集団の21日終値は前日比2.72%安の26.85HKドル。