17日の香港市場は続落か。米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、米国が金融緩和を想定より早期に縮小するとの懸念から売りが出そうだ。FOMCで2023年までに2回の利上げの可能性が示唆され、インフレ見通しも大きく引き上げられたことで16日に米長期金利が上昇。同日の米株式相場が下落した。
中国国家統計局が16日夕に発表した5月の小売売上高と鉱工業生産、固定資産投資の伸び率がそろって前月から鈍化し、市場予想を下回ったことも投資家心理を悪化させるだろう。もっとも、ハンセン指数は5月24日以来の低水準にあるだけに、値ごろ感に注目した買いが相場を下支えする展開がありそうだ。
16日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型金融株のAIAグループ(
01299)と中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が香港終値を下回った半面、医薬品株の中国生物製薬(
01177)が上回って引けた。