16日のNY株式相場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年までに2回の利上げの可能性が示唆され、インフレ見通しも大きく引き上げられたことで長期金利が上昇し、株価は下落した。ただ、パウエルFRB議長が会見で、利上げ見通しは「話半分」に受け止めるべきとしたほか、資産購入の段階的縮小(テーパリング)開始についての協議がなかったことも一定の安心感につながり、株価は下落幅を縮小した。ダウ平均は382米ドル安まで下落後、265.66米ドル安(-0.77%)で終了し、S&P500も1.04%安まで下落後、0.54%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.20%安まで下落したが、終盤に一時プラス圏を回復し、0.24%安と下落幅を大きく縮小して終了した。
FOMCメンバーのFF金利見通し(ドットチャート)では2023年末の中央値が0.6%と、0.25%ずつ2回の利上げの可能性が示され、2022年末でも1回の利上げ見通しが示された。市場予想の2023年末までに1回の利上げを上回る見通しが示されたことで、S&P500の全11セクターが一時マイナス圏となった。終値では一般消費財が0.16%高と小幅に上昇し、金融は0.14%安と小幅安で終了。一方、公益、生活必需品、素材、資本財が1%超下落し、不動産、コミュニケーション、ITが0.5%超下落して終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34308.48 34333.25 33917.11 34033.67 -265.66 -0.77
S&P500 4248.87 4251.89 4202.45 4223.70 -22.89 -0.54
NASDAQ 14085.55 14129.69 13903.73 14039.68 -33.17 -0.24
CME225先物 29310.00 29395.00 29120.00 29330.00 80.00 0.27
FT100 7184.95 7184.95 7184.95 7184.95 12.47 0.17
DAX 15756.83 15759.66 15674.61 15710.57 -18.95 -0.12
為替(ドル/円) 110.05 110.71 109.80 110.66 0.62 0.56
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。