2021-06-10 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感乏しいか、米CPI発表控え模様眺め
10日の香港市場は、前日に続いて方向感に乏しい相場か。米国の量的金融緩和の縮小(テーパリング)が市場の焦点となるなか、米5月消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間きょう夜に控え、模様眺め気分が広がるだろう。米CPIが市場様相より上振れすれば、米連邦準備理事会(FRB)が早期にテーパリングへ踏み出すとの見方から、運用リスクを取りにくい状況だ。9日の米株式相場の下落も投資家心理を悪化させそうだ。
もっとも、下値は限定的と予想する。前日のハンセン指数は6営業日続落し、終値は5月24日以来の低水準とあって買い戻しが入りやすい。米長期金利の低下を受け、ハイテク株や不動産株が買われて相場を下支えする展開がありそうだ。
9日のNY株式相場は、ダウ平均が3日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合も4営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、ハイテク株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手HSBC(
00005)などが香港終値を下回った半面、香港公益株の中電控股(
00002)、保険大手の中国平安保険(
02318)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が上回って引けた。