シティグループは最新リポートで、中国の発電最大手、華能国際電力(
00902)の投資判断を「買い」から「売り」に一気に引き下げた。目標株価も3.2HKドルから2.4HKドルに25%引き下げた。2021年の燃料コストの予想上昇率をこれまでの5%から15%に引き上げたことを受け、純利益が下押しされるとの見方を織り込んだ。『AAストックス』が21日伝えた。
一方、シティは2021年6月中間決算が予想を下回るとみているほか、配当性向が50%に上ったと仮定した場合、H株の予想配当利回りは3%となり、魅力的な水準にはないと指摘。中国本土の電力セクターでは、燃料コストの上昇の影響を受けないことを理由に、原子力発電の中国広核電力(
01816)や水力発電の中国長江電力(
600900)を選好した。
華能国際電力の株価は日本時間午後2時28分現在、前日比0.36%安の2.76HKドルで推移している。