中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)が13日に発表を予定している2021年3月本決算について、証券各社は調整済み純利益が1587億4100万−2093億9200万元に上り、前年に比べ19.8−58.1%増加すると予想していることがわかった。中央値は前年比36.7%増の1810億8100万元となる。アリババ集団を巡っては、独占禁止法違反で中国では最大規模となる182億元超の罰金が命じられているが、武衛最高財務責任者(CFO)は2021年3月本決算で会計処理を行うことを明らかにしている。『香港経済日報』が12日伝えた。
一方、売上高については、証券各社は6850億9200万−7157億7600万元に上り、前年に比べ34.4−40.4%増加すると予想。中央値は前年比39.3%増の7097億9500万元となる。招銀国際はリポートで、中核のEコマース取引額は安定していたとみられるものの、マーケット拡大を優先的に進めているため、利益率は低下する可能性があるとの見方を示している。また、当局からの罰金については、予想よりも良い結果だったと指摘。業務への影響は比較的小さいとした。
アリババ集団の株価は日本時間午後3時39分現在、前日比5.88%高の219.80HKドルで推移している。