2021-05-10 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、米金融緩和の長期化観測が支え
週明け10日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで買いが先行か。7日発表された4月の米雇用統計が弱い結果だったことで、超緩和的な金融政策の長期化観測が浮上し、相場を支えると予想する。米長期金利の低下も支援材料となるだろう。指標となる10年物米国債利回りは一時1.47%と3月上旬以来ほぼ2カ月ぶりの低水準を付けた。
もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開があり得る。最近のハンセン指数は狭いレンジでもみ合う場面が目立ち、投資家が持ち高を積極的に一方向へ傾けづらい相場が続いている。
7日のNY株式相場は、ダウ平均が5日続伸し、3日連続で史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)高安まちまち。アジア保険株のAIAグループ(
01299)や中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)などが香港終値を上回った半面、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)、不動産株の華潤置地(
01109)が下回って引けた。