5日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.49％安の28417.98ポイントだった。中国企業指数は0.41％安の10721.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で1011億9000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付いた後、一気に下げ幅を縮めると、前場は前日終値付近でもみ合ったが、後場は再びマイナス圏に沈み、軟調に推移した。イエレン米財務長官が景気の過熱を防止するために将来利上げが必要になるかもしれないと発言したことを受け、銀行株に買いが入ったが、前日のNY市場でナスダック総合が下落した流れを引き継ぎ、ハイテク株が売られ、相場の重しとなった。また、中国本土はきょうまで労働節（メーデー）連休で休場とあって、勢いを欠いた。

　ハンセン指数構成銘柄では、サンズ・チャイナ（01928）や銀河娯楽（00027）の下落が目立ったほか、アリババ集団（09988）やテンセント（00700）も売られた。半面、ハンセン銀行（00011）や交通銀行（03328）、中国建設銀行（00939）など銀行株が買われた。原油価格の上昇を受けてCNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）も高かった。

　この他では、シンガポール政府が香港との「トラベルバブル」構想について、調整が必要かどうか評価を進めているとの報道が嫌気され、キャセイ・パシフィック（00293）が下げた。百度（09888）は3％超下落し、200HKドルの大台を割った。半面、1−3月期が7％増収となったロクシタン（00973）は15％近く上昇した。