2021-05-04 |
香港/統計/その他 |
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香港21年1−3月期GDPは7.8%増、予想上回る
香港政府統計所は3日、2021年1−3月期(第1四半期)の実質域内総生産(GDP)速報値が前年同期比7.8%増だったと発表した。19年4−6月期以来、7四半期ぶりにプラス転換し、香港経済紙『信報』によると市場予想の3.7%から上振れた。20年10−12月期は2.8%減だった。
香港政府は、貿易が好調だった上に前年同期の水準が低かったことが大幅成長の主因だと分析した。季節調整済み前四半期比では5.3%増と、前四半期の0.5%増を大きく上回った。
需要項目別では、民間消費支出が前年同期比1.6%増、貨物輸出は30.6%増、サービス輸出は8.7%減だった。香港政府の報道官はGDPの急成長について、「主に中国本土と米国が主導した世界経済の回復に伴い、貨物輸出が非常に力強く伸びた」との見方を示した。ただ、景気回復は一律ではなく、全体の経済活動は新型コロナウイルス流行前の水準には戻っていないと指摘。ソーシャルディスタンスを守る措置が消費活動を抑制し、観光業の低迷も続いているとした。