週明け3日の香港市場で、上海復星医薬(
02196)が高い。前場終値は前営業日比9.12%高の53.85HKドルだった。独ビオンテックからライセンスを取得して中国に供給する新型コロナワクチンの接種が進展するとの思惑から買いが入ったもよう。
上海復星医薬は4月30日大引け後、上海上場のA株(
600196)が同月28日から3日連続で大幅に上昇したことについて説明公告を発表した。子会社の上海復星医薬産業発展がビオンテックの許可を得た新型コロナウイルスmRNAワクチン「BNT162b2」について、4月30日時点で香港とマカオで政府の接種計画に沿って使用されていると明らかにした。中国本土では、同ワクチンは第2相臨床試験の段階にある。
一方、香港経済紙『信報』によると、クレディ・スイスは最新リポートで上海復星医薬の21年1−3月期業績が市場予想以上に改善したと評価した。さらに長期的な研究開発の見通しを一段とポジティブにした上で、目標株価を44.0HKドルから52.0HKドルに上方修正した。投資判断は「アウトパフォーム」に設定した。