中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は13日朝方、傘下の金融会社アント・グループが金融当局の指導の下で業務改善計画の策定を完了したと発表した。金融当局は2020年12月26日、同社に5つの重点業務分野について改善を要求していた。
業務改善の内容は次の通り。行政監督規制やアント・グループ規定などの関連ルールに定められた手続きを完了した後に実施する。
◇アント・グループは金融持ち株会社の設立を申請し、全ての金融事業が行政監督を受けるようにする。
◇決済業務は本来の姿に立ち返り、消費者と中小企業向けに少額支払いサービスを提供する。
◇個人信用情報会社を設立して個人信用情報業務の免許を申請。関連法規に従って個人信用情報業務を展開し、個人情報保護を強化してデータの乱用を防ぐ。
◇消費者金融サービスの「借唄」や「花唄」は消費者金融子会社で運営し、関連法規に従う。
◇消費者の権利保護を強化し、金融サービス利用者の適切性管理に力を入れる。
◇コーポレートガバナンスの改善、公正競争の法律順守、関連先との取引整備、リスク抑制の強化、公平な市場環境整備に努め、社会的責任を果たしていく。
アリババ集団の12日終値は前営業日比6.51%高の232.20HKドル。