中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は11日、中国当局から独占禁止法違反で巨額の罰金を科されたことについて、「真摯に処罰を受け入れ、決定に従う」と表明した。罰金額は182億2800万元(約28億米ドル)で、同社が2019年に中国本土で売り上げた4557億1200万元の4%に相当する。
国家市場監督管理総局は10日、独禁法に基づく「行政処罰決定書」をアリババ集団に通知した。同局は、市場で支配的な地位にある事業者が排他的な取り決めで取引先を制限する行為を禁止した同法規定にアリババ集団が抵触したと認定し、罰金を決めた。さらにアリババ集団に対し、公正な競争の維持と、事業者と消費者の合法権益を保護する業務改善を命じ、毎年の自己調査結果を3年間報告するよう求めた。
アリババ集団の9日終値は前日比2.24%安の218.00HKドル。