2021-04-07 |
中国/業界動向/金融 |
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人民銀、年内の融資抑制を要求か
中国人民銀行(中央銀行)が主要銀行に対し、年内は融資の伸びを抑えるよう求めたもようだ。消息筋によると、人民銀は3月22日に開いた国内銀行との会合で、今年の新規融資の規模を昨年並みにするよう要求した。今年1−2月の与信は前年同期比16%増の4兆9000億元と予測を超えて急増していたため、銀行は3月以降の貸し出し抑制を迫られる。一部の外資銀行も最近、融資抑制の窓口指導を受けたという。香港経済紙『信報』が6日、外電を引用する形で伝えた。
人民銀は会合後、主要24行に対して年内は貸し出しの増加を平穏に保ち、合理的で適切にするよう求めたと説明していた。中国では新型コロナウイルス感染を抑え込んだことで、景気が回復しており、当局は資産バブルのリスク防止に取り組んでいる。銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は先月末、貸し出した資金が不動産投機に流用されないよう、融資審査を強化するよう求めた。
英紙『フィナンシャル・タイムズ』は先ごろ、人民銀が2月に銀行に対し、1−3月期の新規融資を前年同期と同水準以下に抑えるよう要求したと報じた。