中国のネット通販大手、JDドット・コム(
09618)傘下のフィンテック企業、京東数科が上海証券取引所のハイテク新興企業向け「科創板」での新規株式公開(IPO)を計画している件について、上場申請を撤回したことがわかった。外電によれば、JDドット・コムがクラウド業務と人工知能(AI)業務を京東数科に移管した後、改めて上場申請を行うもよう。一方、中国本土メディアによれば、京東数科は申請撤回について、自社の成長戦略に基づき決定したと説明。JDドット・コムはコメントを控えている。『香港経済日報』が3日伝えた。
京東数科を巡っては、上海証券取引所が昨年9月上旬に上場申請を受理している。昨年末には上場が実現すれば、時価総額は2000億元を超えると報じられていた。
一方、JDドット・コムは3月31日、京東智聯雲業務など総額157億元に上る資産を京東数科に譲渡することで契約を締結したと発表。対価として京東数科は株式を発行し、JDドット・コムの持ち株比率は42%に上昇する。取引は3月31日に完了した。