中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と独フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディは29日、戦略提携したと発表した。アウディ車の運転席やマーケティングのデジタル化を通じたスマートカー・エコシステムの構築で協力する。最新型「アウディ・コネクト」を搭載した一部アウディ車を対象に、テンセントが「微信(WeChat)車載版」や音楽配信アプリ「QQミュージック」、車載アプリプラットフォーム「テンセント小場景」、地図情報などのサービスを提供する。テンセント系ニュースサイト『騰訊科技』が同日伝えた。
「微信車載版」はドライバーが声で操作できる全面インタラクティブ環境を実現しており、ニュース放送や音声通話、位置情報ナビゲーションなどの機能を持つ。「テンセント小場景」はクラウドベースでアプリ機能を提供する音声操作が可能なシステムで、情報検索やエンターテインメント、観光、生活サービスなどのドライブに役立つコンテンツを提供する。
テンセントの株価は日本時間午前11時25分現在、前日比0.49%高の615HKドルで推移している。