中国の自動車・電池メーカー、BYD(
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同社は今年1−3月期に中国経済が堅調に成長し、新エネルギー自動車の好調な発展が続いたとの見方を示した。新エネ乗用車では、同社の新型旗艦車「漢」の人気が高く、販売は伸び続けていると強調。季節要因が販売台数に一定の影響を及ぼしたものの、新エネ車は急成長を遂げたとした。新エネ商用車では、国内外の市場開拓を進めた。一方、ガソリン車部門は「宋Plus」の好調な販売が続き、販売台数が高い伸びをけん引。ただ、原材料の価格上昇が響いて自動車事業の利益は拡大しなかった。
携帯端末部品・組立事業は、国際的な顧客との協力を積極的に強化し、安定成長を目指すとした。