24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4営業日続落。終値は前日比2.03%安の27918.14ポイントだった。中国企業指数は2.37%安の10847.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1901億7000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いて次第に下げ幅を広げ、ほぼ全面安の展開となった。終値は1月11日以来2カ月半ぶりの安値。終盤には下値支持線として意識された100日移動平均(大引け時点で27887.87ポイント)を割り込む場面があった。欧州などでの新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒された。感染力の強いコロナ変異株の新規感染が増えれば経済活動の正常化が遅れるとの見方から、運用リスクを回避する売りが幅広いセクターで膨らんだ。独ビオンテックと上海復星医薬(
02196)が共同開発したコロナワクチンの容器に問題が見つかり、香港とマカオが同ワクチンの接種を停止したことも、投資家心理を悪化させたもよう。
ハンセン指数を構成する55銘柄のうち52銘柄が下げた。中国生活関連サイトの美団(
03690)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大きく売られ、相場の下落を主導した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)はそろって大幅に続落。前日買われた香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)も大幅安だった。一方、上昇は医薬品株の薬明生物技術(
02269)だけだった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日続落し、3.07%安の8040.99ポイント。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ショート動画配信の快手科技(
01024)が10%超下落した。半面、ネット小説サイトの閲文集団(
00772)が13.34%高。前日大引け後に発表した2020年12月期業績が市場予想を上回り、買いを集めた。