2021-03-23 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、一時3400ポイント割れ 欧米との対立意識
23日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.19%安の3402.56ポイントだった。深セン成分指数は1.41%安の13567.16ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4974億4100万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた直後に下げに転じ、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大。欧米との政治的対立が意識され、リスク回避の売りが出たもよう。欧州連合(EU)と米国、英国、カナダが22日、中国での少数民族ウイグル族の不当な扱いが人権侵害にあたるとして、中国政府当局者らへの制裁を相次いで発表した。ただ、心理的節目の3400ポイントを割り込む水準では買い戻しが入り、下値を支えた。
セクター別では、鉄鋼が軒並み安のほか、非鉄金属、石炭、化学繊維が大幅に下げた。一方、公共事業と酒造、ソフトウエアが買われた。
上海B株指数は0.58%安の242.22ポイント、深センB株指数は0.90%安の1109.96ポイントとともに反落した。