19日の香港株式市場で、ハンセン指数は5日ぶりに反落。終値は前日比1.41%安の28990.94ポイントだった。中国企業指数は1.63%安の11283.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で2061億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。前日終値は今月3日以来ほぼ2週間ぶりの高値圏だっただけに、いったん利益を確定する売りが先行した。終盤にやや値を戻したものの、4日ぶりに心理的節目の29000ポイントを割り込んで引けた。米長期金利の急伸などを背景に18日の米株式市場でハイテク・グロース株が軒並み売られ、主要3指数がそろって下げた流れを引き継いだ。米中の外交トップが今日開いた直接会談は人権問題などを巡って批判の応酬になったと伝わり、投資家心理を悪化させたもよう。エネルギーと素材、医療・ヘルスケアを中心に幅広いセクターが下げるなか、公共事業が逆行高。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と銀行株の中国建設銀行(
00939)が売られ、相場の重荷となった。米原油先物相場の下落を受けて中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み売られた。前日高かった海底撈国際(
06862)と薬明生物技術(
02269)は反落。カジノ株の銀河娯楽(
00027)は大幅に続落した。一方、創業者の資産管理会社からインフラ資産を購入すると発表した長江実業集団(
01113)が7%超上昇。きょう2020年12月本決算を発表するホンコン・チャイナガス(
00003)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4日ぶりに反落し、1.44%安の8551.32ポイント。BYDエレクトロニック(
00285)と阿里健康(
00241)の下げがきつい。半面、海爾智家(
06690)が反発した。