戦略投資を積極的に展開しているIT大手のテンセント(
00700)は、2020年末時点で少数株主として約100社の上場企業に出資しており、株式の評価益が1200億米ドルに上ったもよう。『香港経済日報』が10日伝えた。
同紙がテンセントの社内データを引用して伝えたところによると、テンセントは写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を展開する米スナップ(SNAP)や、中国の生活関連サイト運営大手の美団(
03690)などの株式を保有。連結子会社であるテンセント・ミュージック(TME)と閲文集団(
00772)を除いた保有株式の時価総額は20年末時点で1兆2000億元(約1840億米ドル)だった。19年末時点の4200億元(約640億米ドル)の2倍超に達している。
また、非上場企業を含めるとテンセントが20年末時点で出資している企業は1200社を数え、企業価値は2800億米ドル以上に上るとみられる。