10日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。米長期金利の低下を受け、売りが目立っていたグロース(成長)株を買い戻す動きが香港市場に波及しそうだ。先週末に1.625%まで上昇した米10年債利回りは、9日に1.528%と前日比0.066%低下した。
ただ、ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントが上値抵抗として意識されそうだ。買い一巡後は上値が重く推移する展開があり得る。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色が引き続き活発となるだろう。また、中国国家統計局はきょう午前、2月の物価統計を発表する。
9日のNY株式相場は、ダウ平均は3日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合が急反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、保険大手の中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った。半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が下回って引けた。