野村インターナショナルは最新リポートで、カナダ系の映写システム会社、IMAXチャイナ(
01970)の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。回復のペースが予想より遅れているほか、買い材料にも欠けるなどとし、これを織り込んだ。ただ、目標株価は17.5HKドルから18.2HKドルに4%引き上げている。『経済通』が8日伝えた。
興行収入は今年に入って好調だが、株価は旧正月前に比べて20%上昇しており、プラス要因はすでに織り込まれたとの見方を示した。一方、2020年12月本決算は売上高が前年比58%減の5230万米ドルとなり、市場の正常化を背景に減収率は上期の89%から下期には30%まで縮小したと指摘。これまで抑えられていた反動もあり、中国では今年に入ってからこれまでで興行収入が過去最高を記録しているなどとし、2021−22年の興行収入予想を5−10%上方修正した。
IMAXチャイナの株価は日本時間午後4時26分現在、前営業日比3.45%安の16.22HKドルで推移している。