中国のネット通販大手、JDドット・コム(
09618)傘下の京東科技が上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板」への上場を計画している件について、申請をいったん取り下げるようだ。
『香港経済日報』によれば、アリババ集団(
09988)傘下のアント・グループの上場が中止となって以来、ビジネス環境に変化が生じていると指摘。香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は、京東科技が新規株式公開(IPO)の申請を提出して以来、会社の名称や業務、経営陣などに変化が生じており、撤回は妥当との見方を示している。一方、消息筋によれば、京東科技は将来的に改めて上場申請を提出する可能性があるという。
なお、JDドット・コム傘下の京東物流については、香港証券取引所(
00388)に上場書類を正式に提出しており、外電によれば、4−6月期にも上場するとみられている。
JDドット・コムの株価は日本時間午後0時41分現在、前営業日比5.26%安の338.60HKドルで推移している。