3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.69%高の29587.74ポイントだった。中国企業指数は1.60%高の11542.99ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で949億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、徐々に上げ幅を拡大した。香港でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、経済活動の正常化への期待が高まっているほか、中国では4日に全国政治協商会議が開幕し、翌5日には国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が開幕する予定で、政策支援などが期待される銘柄に買いが入った。中国本土市場の上昇も買い安心感につながった。
個別では、マカオ当局がカジノ施設に入場する際の新型コロナウイルスPCR検査の陰性証明書の提示をきょうから免除したことを受け、サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)が大きく買われたほか、中国工商銀行(
01398)や中国建設銀行(
00939)など銀行株の上昇も目立った。半面、出資先企業のワクチン接種後に60代男性が死亡したと伝わり、中国生物製薬(
01177)が売られた。