3日の香港市場は上値の重い展開か。2日のNY株式相場は反落。米10年債利回りが1.40%以下に低下し、長期金利の上昇一服が続いたものの、前日に大幅高となった米国株は利益確定売りが優勢。ダウ平均はほぼ横ばいでスタートしたものの、143.99米ドル安(−0.46%)とほぼ一日の安値圏で終了した。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を100ポイント超上回って寄り付くことになる。
一方、『香港経済日報』によれば、招銀国際の蘇沛豊ストラテジストは短期的に調整圧力が強まっていると指摘。相互取引制度を通じた中国本土市場からの資金「北水」の流入はかつてほどの勢いはなく、新経済(ニューエコノミー)関連銘柄に利益確定売りが出る可能性もあるとしている。