週明け1日の香港市場は反発して始まるか。前週末のハンセン指数は2月1日以来ほぼ1カ月ぶりの安値圏で引けただけに、自律的な反発を見込む買いが先行しそうだ。前週末の米市場で長期金利の上昇が一服し、ハイテク株が上昇した流れを引き継ぐと予想する。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色も引き続き活発に行われるだろう。
もっとも、様々な相場観が交錯するなかで上値が重い展開がありそうだ。金融緩和政策と新型コロナウイルスワクチンの普及に伴い経済活動が正常化するという基本シナリオは変わらない半面、景気過熱を警戒して金利に上昇圧力がかかるとの懸念がくすぶる。
2月26日のNY株式相場はダウ平均が続落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)や保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)、ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が下回って終えた。