脳心血管疾患の治療薬大手、四環医薬(
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リラグルチドは10歳以上の2型糖尿病患者の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に承認され、臨床試験中に体重減少と肥満の合併症の改善に対する効能を示した。中国ではノボノルディスクファーマが開発した「ビクトーザ」(商品名)が2017年に国家医療保険リストに収載されたことで使用量が増え、19年の売り上げは前年比70%増の9億2600万元に達した。ノボノルディスクファーマによれば、リラグルチドを使ったダイエット医薬品「サクセンダ」の19年売り上げは世界全体で前年比47%増の8億5100万米ドル。四環医薬のリラグルチド製品展開は中国本土に集中する予定。
四環医薬の株価は日本時間午後4時12分現在、前日比2.05%安の2.39HKドルで推移している。