UBSは最新リポートで、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)のアジア事業会社、バドワイザーAPAC(
01876)の投資判断を「売り」に据え置き、目標株価をこれまでの22.74HKドルから22.36HKドルへ小幅に引き下げた。2021−23年のEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)と税引き後利益予想をそれぞれ1%、6%下方修正した。『AAストックス』が26日伝えた。
バドワイザーAPACの20年10−12月期売上高とEBITDAがそれぞれ前年同期比1.6%、3.6%減となり、予想を下回ったと指摘。市場競争が激化する中で中国での投資拡大などが響いたとし、同社に対する慎重な見方を維持した。収益の成長見通しが楽観できないため、バリュエーション面の割高感があるとした。
また、競合相手のハイエンド化が進み、バドワイザーAPACの20年の業績パフォーマンスは明らかに同業他社を下回っており、優位性を失いつつあると指摘。投資の拡大収益力に下押し圧力がかかり、21年の粗利益率の回復ペースは同業を下回る可能性があるとした。
バドワイザーAPACの株価は日本時間午後0時8分現在、前日比3.97%安の24.20HKドルで推移している。