25日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。前日のNY市場でダウ平均は4日続伸し、約1週間ぶりに過去最高値を更新。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も反発して終えた。パウエルFRB議長が議会証言で超緩和的金融政策の長期継続を示唆したことや、米追加経済対策法案の成立期待、新型コロナウイルスワクチンの普及で経済が正常化することへの期待が買いを誘った。香港市場でハンセン指数は前日に3%近く下げ、約2週ぶり安値を付けただけに、買い戻しが相場を支えそうだ。
もっとも、上値は重い可能性がある。ここ最近は年初から上昇が目立っていた自動車株やネット関連株などの利益確定売りが目立ち、割高感が出ていた銘柄からバリュー株に乗り換える動きが引き続き重荷となりそうだ。また、本土から香港株を売買する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は前日に売り越しに転じ、本土マネーの流出が警戒されるほか、香港政府が株式取引に課す印紙税を引き上げる動きも引き続き懸念材料。
24日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)などの主力株が香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を130ポイント超上回って寄り付くことになる。