24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比1.99%安の3564.08ポイントだった。深セン成分指数も2.44%安の14870.66ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆639億100万元だった。
上海総合指数は小高く始まったが、ほどなくマイナス圏に沈むと、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。新型コロナウイルスワクチンの普及を背景に経済活動正常化への期待は根強いが、新たな買い材料に乏しく、割高感の強い銘柄を中心に売りが広がった。米株価指数先物の下落も嫌気され、指数は心理的節目の3600ポイントを下回ると、春節(旧正月)の連休を挟むものの、今月8日以来、約2週間ぶりの安値で取引を終えた。セクター別では、酒造、化学繊維、鉄鋼などが売られた半面、観光・ホテル、文化・メディア、電子・ITなどが買われた。
A株市場では、瀘州老窖(
000568)がストップ安を付けたほか、宜賓五糧液(
000858)や貴州茅台酒(
600519)など酒造株の下落が目立った。3月上旬に開催される「両会」(全国政治協商会議・全国人民代表大会)を前に大気汚染対策が強化されるとの見方や、河北省唐山市政府が大気汚染を理由に鉄鋼やセメントなどの企業に対し進入車両や生産の制限などを求めたと伝わり、宝山鋼鉄(
600019)や重慶鋼鉄(
601005)なども売られた。半面、江鈴汽車(
000550)や中国中車(
601766)が買われた。
上海B株指数は0.82%安の245.95ポイントと続落、深センB株指数は1.95%安の1099.53ポイントと3日続落した。