24日の香港市場は軟調な相場か。米長期金利の上昇を受け、割高感が出ていたニューエコノミー株からバリュー株に乗り換える動きが重荷となりそうだ。もっとも、下げ幅は限定的と予想する。米国や中国が経済対策を打ち出し、新型コロナウイルスのワクチン普及が世界経済の正常化を支えるとの期待は根強い。ハンセン指数が10日移動平均(23日大引け時点で30303.20ポイント)で下げ渋る展開がありそうだ。
決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色が引き続き活発となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所(
00388)が2020年12月本決算を発表する。
23日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均は小幅に3日続伸。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が同日、上院銀行委員会の公聴会で金融緩和を続ける考えを改めて強調し、買い安心感につながった。半面、ハイテク株主体のナスダック総合は一時3.91%安まで急落後、0.50%安と下落幅を大きく縮小して終了した。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、インターネット関連株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手HSBC(
00005)、不動産株の中国海外発展(
00688)が香港終値を下回った。一方、保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が上回って引けた。