18日の香港市場は堅調か。新型コロナウイルスのワクチン接種の拡大や主要国の金融緩和の継続を背景に経済活動への正常化期待は根強い。また、中国本土市場は1週間に及ぶ春節(旧正月)の連休が終わり、きょうから取引が再開される。これに伴い、本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)も再開されるため、中国本土からの資金流入が相場を押し上げると予想する。
ただ、ハンセン指数は前日まで7営業日続伸し、心理的節目の31000ポイントを上抜け、2018年6月12日以来、終値ベースで約2年8カ月ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなる可能性もある。
17日のNY株式相場は高安まちまち。FOMC議事要旨で緩和的金融政策の長期化が示されたことが支援となり、ダウ平均の終値は3日連続で最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や中国蒙牛乳業(
02319)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が下回って引けた。