中国の経済ニュースサイト『網易号外』は5日、上海博泰車聯網と上汽通用五菱汽車が先ごろ、テンセント(
00700)による独占禁止法違反を国家市場監督管理総局に通報したと伝えた。通報の書面によると、テンセントは中国本土インスタントメッセンジャー市場における支配的地位を乱用して自動車メーカーに圧力をかけ、同社の対話アプリ「微信」の機能を使って博泰が自動車メーカーと取引できないようにした。さらに、合理的な理由なしに車聯網(IoV、車のインターネット)の製品とサービスの市場から排除した。博泰車聯網は、テンセントの「封殺令」は自動車・IoV業界に拡大したと主張。 現在、この案件は審査過程にあり、立件されれば、ハイテクベンチャーと自動車業界がインターネット大手の独禁法違反を提訴した初のケースとなりそうだ。
上海博泰(Pateo)はIoVのハードウエアとソフトウエア、関連サービスのサプライヤーで、上汽通用五菱汽車などの国内外の自動車メーカーを顧客とする。上汽通用五菱汽車は上海汽車集団(
600104)と米ゼネラルモーターズ (GM) 、柳州五菱汽車が設立した合弁会社。