9日の香港市場は、米株高を受けた買いが先行か。前日のNY株式相場は、追加経済対策が早期に成立して景気回復を後押しするとの期待から、ダウ平均など主要な3株価指数がそろって史上最高値を更新。財政調整法の活用により米民主党が単独で新型コロナウイルス対策を成立させる見通しが強まった。香港市場でも米景気の拡大見通しが投資家心理を強気に傾けそうだ。原油先物相場の上昇も関連銘柄の買い材料視されるだろう。
ただ、春節(旧正月)入りを前にした持ち高整理の売りが上値を重くする展開がありそうだ。中国本土からの資金流入が相場の上昇要因となっていたが、本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)はきょうから17日まで停止する。
同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)が香港終値を上回った半面、ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、中国商業銀行の中国建設銀行(
00939)、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が下回って引けた。