2021-02-03 |
香港/投資判断/医薬・バイオ |
|
薬明生物技術、増資でコロナmRNAワクチン製造需要への対応力を強化=大和
大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、バイオ医薬品の開発受託会社、薬明生物技術(
02269)の投資判断を「買い」、目標株価を135HKドルに据え置いた。薬明生物技術が第三者割当増資で正味131億2100万HKドルを調達することに言及。増資により、新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの潜在的な製造需要への対応力が高まるとした。『AAストックス』が3日伝えた。
欧州と米国でモデルナ社とファイザー社のmRNAワクチンが承認されたものの、製造能力の不足がワクチン普及の大きな障害になっていると指摘。ワクチンの供給問題を受けて、緊急かつ巨大な需要に対応するため、バイオ製剤の受託開発製造(CDMO)企業は生産能力を拡大する必要性に迫られているとの見方を示した。
また、同社が昨年12月に製薬大手の独バイエルからバイオ医薬原液工場を買収したことにも触れ、今回の資金確保で薬明生物技術は下半期にmRNAワクチンの製造契約を新たに獲得する準備を整えたとした。
薬明生物技術の株価は日本時間午後3時36分現在、前日比2.41%安の117.50HKドルで推移している。