19日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4日続伸。終値は前日比2.70%高の29642.28ポイントだった。中国企業指数は2.37%高の11734.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で3015億7000万HKドルと大商いだった。
ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。寄り付きで心理的節目の29000ポイントに乗せ、徐々に上げ幅を拡大。一時29848.43ポイントまで上昇したが、高値警戒感から後場に入って上げ幅をやや縮小した。終値は2019年5月3日以来、約1年8カ月ぶり高値水準。米国では19日にイエレン次期財務長官の承認公聴会が控えており、経済対策を巡り期待が高まった。中国本土市場との相互取引制度を通じた売買も活発で、19日は265億9000万HKドルの買い越しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、華潤置地(
01109)が10%超上昇したほか、安踏体育用品(
02020)や舜宇光学科技(
02382)、申洲国際集団(
02313)も大幅高。香港証券取引所(
00388)は節目の500HKドルを突破し、上場来高値を更新した。半面、中国蒙牛乳業(
02319)やチャイナ・ユニコム(
00762)、テンセント(
00700)が逆行安。
この他では、華為技術(ファーウェイ)から分離独立した「栄耀(Honor)」ブランドのスマートフォンの受託生産を引き受けると伝わり、BYDエレクトロニック(
00285)が15.83%高と急騰。中国鉄塔(
00788)や中国人民保険(
01339)も大きく買われた。