小型モーターの世界的大手、ジョンソン・エレクトリック(
00179)は14日大引け後、2020年10−12月期(第3四半期)の売上高が前年同期比18%増の9億1200万米ドルだったと発表した。為替変動の影響を除けば同15%増の8億8700万米ドルとなる。ユーロと人民元の対米ドル相場が前年同期比で上昇したことで、為替変動が売上高を2500万米ドル押し上げた。
7−9月期の増収の勢いが10−12月期も続き、新型コロナウイルスの影響で1−3月期が減収となった痛手をある程度和らげた。3−12月の売上高は前年同期比4%減の22億4200万米ドルだった(為替変動の影響を除けば5%減)。
部門別の20年10−12月期売上高は、自動車関連製品事業が前年同期比17%(1億700万米ドル)増加、産業関連製品事業が21%(3200万米ドル)増加となった。
汪穂中会長兼最高経営責任者(CEO)は、21年3月期業績について「西側諸国での新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動と消費者心理に与える影響は不透明だが、我が社の通期売上高は前年度並みを確保する見込みだ。今期の当初2カ月(20年4−5月)に工場の大半が閉鎖や操業短縮に追い込まれたことを考えれば、満足すべき結果だ」と語った。
ジョンソン・エレクトリックの14日終値は前日比1.18%安の21.00HKドル。