ロイター通信は8日、消息筋の話として、百度(BIDU)がスマート電気自動車メーカーを設立し、生産を吉利グループの工場に委託する計画を進めていると報じた。百度は新会社の過半株を保有し、絶対的な議決権を握る見込み。百度はコメントを控えている。
新会社は吉利のいくつかの既存工場を改装して、自社車両を生産するもよう。消息筋は、百度が車載ソフトウエアを提供し、製造ノウハウは吉利から導入すると述べた。両社は将来の製品開発に向け、吉利の電気自動車用プラットフォーム(車台)「サステナブル・エクスペリエンス・アーキテクチャー(SEA)」の活用を協議しているという。
百度は中国の検索サービス大手だが、自動運転技術やインターネット接続インフラも開発する。一方、吉利グループ中核企業の吉利汽車(
00175)は電気自動車を手掛けている。2020年12月の新車販売台数15万4202台のうち、電気自動車を含む新エネルギー車は7171台だった。