8日の香港市場は、前日の米株高を好感も上値の重い展開か。前日のNY市場は堅調。ジョージア州の決選投票で民主党候補が2議席を獲得し、大統領、上院、下院を民主党が制するトリプル・ブルーが実現した。バイデン氏の大統領就任手続きも正式に完了したことで、次期バイデン政権による大型追加経済対策への期待が高まり、3指数がそろって最高値を更新した。
一方、米店頭取引市場OTCQXを運営するOTCマーケッツ・グループは米大統領令に基づき、中国企業12社のADS(米預託株式)の取引を停止すると発表した。SMIC(
00981)や中国鉄建(
01186)、南京パンダ(
00553)など9社に加え、11日付でさらに3社の取引を停止するとしており、米中の対立激化などが警戒されそうだ。また、米国では雇用統計の発表が控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。
7日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。AIAグループ(
01299)や中国平安保険(
02318)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(
00700)やチャイナ・モバイル(
00941)が下回って引けた。