2021-01-05 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:4日続伸、後場に切り返す 米制裁への警戒感が後退
5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前日比0.73%高の3528.68ポイントだった。深セン成分指数は2.16%高の15147.57ポイントと4営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2664億4500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場はおおむね小安い水準でもみ合った。前日に心理的節目の3500ポイントに乗せた一服感から、利益確定売りが先行。ただ、後場に入ると指数は切り返し、じりじりと上げ幅を拡大した。米国による中国企業への制裁の強化に対する警戒感が後退し、地合いの改善につながった。終値は前日に続き18年1月下旬以来、約2年11カ月ぶり高値を更新した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)は4日、昨年末に発表していた中国の通信キャリア3社の上場廃止方針を撤回すると表明した。米財務省外国資産管理局(OFAC)が昨年12月28日に公表した「コミュニスト中国軍事企業」への対応ガイダンスについて「関連当局とさらに相談した結果に照らし、もはや上場廃止手続きを進めようとは考えていない」と説明した。
セクター別では、食品・飲料、酒造、農業が高い。通信キャリア、防犯設備も買われた。半面、石炭、電力、石油、保険が下げた。
A株市場では、防犯設備の浙江大華技術(
002236)、杭州海康威視数字技術(
002415)や、豚肉大手の牧原食品(
002714)、河南双匯投資発展(
000895)がストップ高。半導体関連の三安光電(
600703)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)が大きく買われた。半面、鄭州宇通客車(
600066)、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)など自動車株の一角や、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)が下落した。
上海B株指数は0.02%高の247.17ポイントと5営業日続伸、深センB株指数は0.39%高の11112.83ポイントと4営業日続伸した。