31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.72%高の3473.07ポイントだった。深セン成分指数も1.89%高の14470.68ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9617億4800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。中国景気の堅調な拡大を見込む買いが幅広いセクターで先行した。朝方に発表された12月の中国購買担当者景気指数(PMI)は、製造業PMIと非製造業PMIがともに前月から下落したものの高い水準を維持。前日に中国と欧州連合(EU)が投資協定を結ぶことで大筋合意したことも、投資家心理を強気に傾けたもよう。終盤に一段高となり、終値は2018年2月5日以来ほぼ2年11カ月ぶりの高値となった。
セクター別では保険と証券、空運が軒並み高のほか、軍需関連、観光が上げた。半面、石炭と公共事業が逆行安。
A株市場では招自動車部品メーカーの光啓技術(
002625)と浙江世宝(
002703)、招商局集団傘下の招商証券(
600999)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。音声認識技術の科大訊飛(
002230)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)は大幅に続伸。中国太平洋保険(
601601)も高い。半面、前日高かった製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、建機メーカーの中聯重科(
000157)が売られた。
上海B株指数は1.00%高の243.47ポイントと3日続伸。深センB株指数は0.95%高の1086.72ポイントと続伸した。