30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.05%高の3414.45ポイントだった。深セン成分指数も1.66%高の14201.57ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8470億1000万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に切り返し、前場に上げ幅を広げた。中国の底堅い景気と内需振興策に期待する買いが関連セクターに入り、相場を支えている。新型コロナウイルス変異種の感染が海外で拡大するなかで世界経済の不透明感が意識され、中盤に指数が心理的節目の3400ポイント付近で伸び悩んだが、結局は同水準を上抜けてきょうの最高値で引けた。終値は21日以来7営業日ぶりの高値だった。
セクター別では石炭や酒造、非鉄金属、証券が上げ半面、造船、通信、セメントが下げた。
A株市場では、大族激光科技産業集団(
002008)がストップ高。車載電池大手の寧徳時代新能源科技(300750)から2020年9月18日以降に受注したリチウム電池生産設備が計11億9400万元に達したと発表し、買いが膨らんだ。建機メーカーの中聯重科(
000157)と製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)が反発。食品・飲料関連の内蒙古伊利実業集団(
600887)、貴州茅台酒(
600519)も高い。一方、不動産開発の新城控股集団(
601155)と緑地控股集団(
600606)、電子部品メーカーの欧菲光集団(
002456)がさえない。
上海B株指数は0.66%高の241.07ポイントと続伸。深センB株指数は1.30%高の1076.45ポイントと反発した。