29日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、反発して始まるか。米国の追加経済対策がトランプ米大統領の署名を経て成立し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。28日のNY市場ではダウ平均など主要3株価指数がそろって過去最高値を更新。トランプ氏は前週、現金給付の増額を求めて法案への署名を拒んでいただけに、28日のNY市場では買い安心感が広がった。
ただ、新型コロナウイルス変異種の拡散や米中対立の先鋭化が警戒されるなか、買い一巡後は上値が重い可能性がある。ハンセン指数が20日移動平均(26447.06ポイント)を上抜けると伸び悩む展開がありそうだ。
28日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、生保大手の中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、商業銀行大手の中国建設銀行(
00939)乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)などが下回って終えた。