休場明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.27%安の26314.63ポイントだった。中国企業指数は1.14%安の10311.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で1907億3000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はプラス圏での推移も目立ったが、後場はマイナス圏で軟調に推移した。トランプ米大統領が追加経済対策法案に署名したことが好感されたほか、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)開催日が3月5日に決定したことで、政策期待も広がった。一方、中国当局がアリババ集団(
09988)傘下のアントに業務改善命令を出すなど、ネット大手に対する規制強化の動きを受け、関連銘柄が売られて相場の重しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことや、米中の対立激化なども警戒された。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団が8%近く下落したほか、美団(
03690)とテンセント(
00700)も7%近く下落した。小米集団(
01810)や舜宇光学科技(
02382)も売られた。半面、AIAグループ(
01299)や中国工商銀行(
01398)が高い。薬明生物技術(
02269)や吉利汽車(
00175)の上昇も目立った。
この他では、SMIC(
00981)が4%超下げたほか、アリババ集団傘下の阿里健康(
00241)は13%超下落。半面、1−9月期決算を発表した株洲中車時代電気(
03898)が13%超上昇。農夫山泉(
09633)は一時53.90HKドルまで上昇し、上場来高値を更新した。