22日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前日比0.71%安の26119.25ポイントだった。中国企業指数は0.17%安の10384.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1237億2000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退の値動き。前日のハンセン指数終値は約1週間ぶりの安値圏だっただけに買い戻しが入る半面、英国で新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大し、欧州を中心に渡航禁止措置が広がったことで、世界景気の悪化を警戒する売りが出た。中国本土相場が後場に急落するとハンセン指数も下げ幅を広げ、一時は心理的節目の26000ポイントを小幅ながら割り込んだ。大引けにかけてやや値を戻したものの、終値は11月9日以来1カ月半ぶりの安値だった。素材とコングロマリット、一般消費財を中心に幅広いセクターが下げるなか、医療・ヘルスケアが逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車株の吉利汽車(
00175)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が急落。英国事業部門を持つ長江和記実業(
00001)、石油株のペトロチャイナ(
00857)は続落した。半面、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が大幅高。子会社のアメアスポーツがフィットネス機器事業の売却について合意したと発表し、材料視された。スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)と小米集団(
01810)も買われた。
ハイテク関連の31銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日ぶりに反発し、前日比0.33%高の8186.66ポイント。きょうから構成銘柄となった京東健康(
06618)が10%近く上げた。金蝶国際ソフト(
00268)も高い。半面、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、スマホ組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)が大きく売られた。