22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3営業日続落。前場終値は前日比0.08%安の26284.33ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の10446.10ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で602億6000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動き。英国で新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大し、欧州を中心に渡航禁止措置が広がったことで、世界景気の悪化を警戒する売りが出たもよう。21日の米株式市場では、米議会が追加経済対策の関連法案を採決する見通しとなったことでダウ平均が小幅に反発したものの、香港時間きょう午前のダウ平均先物は下落し、投資家心理を冷やした。前日のハンセン指数終値は15日以来ほぼ1週間ぶりの安値圏だっただけに、買い戻しが入って高く推移する場面があったが、10日移動平均(前引け時点で26424.44ポイント)が上値抵抗として意識された。
個別では、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が急落。英国事業部門を持つ長江和記実業(
00001)と同系列の長江実業集団(
01113)も大きく売られた。石油株のペトロチャイナ(
00857)は続落した。半面、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)が5%超高。子会社のアメアスポーツがフィットネス機器事業の売却について合意したと発表し、材料視された。スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)と小米集団(
01810)も大幅に上昇した。