クレディ・スイスは最新リポートで、長城汽車(
02333)の投資判断を「アウトパフォーム」に据え置き、目標株価をこれまでの19.2HKドルから21.0HKドルに引き上げた。2021年以降の製品投入が中長期の成長につながるとみて、2021−22年の予想純利益を3.6−7%上方修正した。『AAストックス』が21日伝えた。
クレディ・スイスは、長城汽車が「レベル3」の自動運転に対応する車を21年9月に投入し、製品にレーザーレーダーを搭載して、22年には「レベル4」を発表する予定を明らかにしたと指摘。長城汽車はさらに、自動運転車用イメージンセンサーを従来のモービルアイ「EQ4」からエヌビディア製かクアルコム製に変更し、車の所有者にソフトウエア料金を請求する計画だ。
クレディ・スイスは、長城汽車の新エネルギー車ブランドで「欧拉(ORA)」は、中級の主流市場向けで、販売価格は15万元以下だが、ブランドイメージを高めるため22年にORA大型SUVを投入して21年の上海自動車ショーに出展する計画。25年に35万台の販売目標の達成を目指してORAブランド7モデルを投入し、BMWとの合弁会社である光束汽車(Spotlight Automotive)がORA車を生産する可能性があるとみている。クレディ・スイスの予想では、来年の新型車の販売目標は年間4万台に上る。
長城汽車の株価は日本時間午後4時16分現在、前営業日比8.35%高の19.98HKドルで推移している。