4日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.40%高の26835.92ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の10624.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で1722億6000万HKドル。
ハンセン指数は前場におおむね安く推移したが、後場にプラス圏へ浮上。大引けにかけて上げ幅を広げ、結局きょうの高値で終えた。前日のダウ平均ときょうの香港時間のダウ平均先物が上昇し、投資家心理を支えたもよう。米ファイザーなどが開発中の新型コロナワクチンの供給不安が浮上したことで、中盤は売りが優勢だったが、ハンセン指数が10日移動平均(大引け時点で26646.44ポイント)に迫る水準では下げ渋った。セクター別では必需消費財と情報技術、素材が上げた半面、エネルギー、通信、不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国平安保険(
02318)と中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)が買われて相場をけん引。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)と自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅高。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は続伸した。一方、石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、不動産株の碧桂園(
02007)と中国海外発展(
00688)が大きく売られた。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は続落した。
ハイテク関連の30銘柄で構成するハンセンテック指数は小幅に続伸し、0.16%高の7952.80ポイント。自動車販売サイトの運営会社、易キン集団(
02858)が23.56%高と急伸した。美団(
03690)、ASMパシフィック(
00522)も高い。半面、米国防総省が制裁リストに加えたSMIC(
00981)が急落した。